小水疱型水虫は、小さな水疱が手足に現れるタイプの水虫です。汗疱(かんぽう)など、同じように水疱が現れる病気もあるので、まずは白癬菌に感染しているかどうかを確認することが必要です。
症状
足の裏や側面、指の付け根などに小さな水疱が現れます。比較的早い段階で症状が現れ、進行するにつれて数が増えていきます。また、次第にかゆみを伴うようにもなります。水疱が破れると、白~黄色の汁が出てくることがありますが、汁には白癬菌が含まれていないため、汁に触れても水虫が伝染する心配はありません。
しかし、水疱が破れると、そこに雑菌が侵入して化膿する恐れがあるので、患部を触らないように注意が必要です。また、足に限らず手にもできることがあり、手足に水疱ができる汗疱という病気と間違えられる場合があります。
白癬菌の感染が認められれば、水虫と診断されます。目視で白癬菌の感染の有無を確認することはできず、顕微鏡を用いた検査が必要であるため、症状が現れた場合は病院を受診することが大切です。
原因
原因は白癬菌の感染です。感染してすぐに症状が現れるのではなく、白癬菌がある程度増殖してから水疱が現れ始めます。そのため、感染後すぐに足を洗い、乾燥した状態を保つことで発症を防ぐことができます。
治療方法
水疱を潰さないように注意しつつ、白癬菌を殺して増殖を抑える薬で治療します。角質増殖型水虫や爪水虫とは違い、患部に薬の成分を十分に浸透させることができるので、外用薬をメインに使用します。重症の場合や外用薬だけで改善しない場合には、内服薬の使用を検討します。
完治はする?
白癬菌を完全に排除できれば、完治させることができます。しかし、白癬菌が増殖しやすい高温多湿の環境を改善しなければ、薬を塗り続けても完治しない可能性があります。
治療期間はどれくらい?
完治までにかかる期間は約1~3ヶ月といわれています。治療を続けると、次第にかゆみなどの症状が改善していきますが、自己判断で治療をやめてしまうと症状が再び悪化する可能性があります。できるだけ早く完治させるためにも、医師の指示に従って薬を使用しましょう。
小水疱型水虫の治療薬
赤い発疹が現れている場合、外用薬を使用すると症状が悪化する場合があります。軽度の場合は外用薬を使用しますが、赤い発疹が現れている場合は内服薬を使用します。それぞれ、次のような薬を使用します。
外用薬
イトリゾール(イトラコナゾール)
白癬菌の増殖の抑制と殺菌効果が高い成分とされています。白癬菌は拡がっていくので、水疱が現れていない箇所まで広く塗ることが大切です。
内服薬
ラミシール(テルビナフィン塩酸塩)
外用薬の成分と同じく白癬菌の増殖と殺菌作用があるといわれています。身体の内側から白癬菌に作用するため、より高い効果が期待できます。
小水疱型水虫の治療においては、外用薬を使用すると症状が悪化する場合がありますので、赤い発疹が現れている場合は内服薬を使用します。しかし、水虫の内服薬は市販されておらず、病院で処方してもらうことが一般的な方法です。
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