水虫にはどんな原因でなる?感染のきっかけと重症化のしくみ

水虫の発症や再発を防ぐために、まずは水虫の原因を確認しましょう。原因を断つことで、発症や再発を防ぐことができるでしょう。ここでは、水虫の原因について解説いたします。

大元の原因は白癬菌(はくせんきん)

白癬菌は、人や動物の皮膚の角質層に常在する真菌(カビ)の一種です。全身に生息しているため、水虫は全身のどこにでも発生する可能性があります。人と動物に感染する白癬菌は40種類以上といわれており、日本ではこのうち10種類程度が水虫の原因になるといわれています。また、その中でも紅色菌と趾間菌が水虫の原因の約90%を占めています。

水虫になるきっかけ

白癬菌は、人の皮膚の角質層に住みつきます。普段は水虫を引き起こすことはありませんが、高温多湿の環境では増殖して水虫を引き起こします。日本は高温多湿な気候であるため、水虫を発症しやすい国といえるでしょう。

白癬菌は、人の角質層に存在するケラチンを好みます。そのため、一度角質層に住みつくと自然に死滅することは稀です。しかし、角質層は一定の周期ではがれ落ち、その際に白癬菌も一緒に剥がれ落ちて数週間程度で死滅します。死滅する前に剥がれ落ちた角質から人に伝染する場合があるので注意しましょう。

ただし、白癬菌が皮膚についただけでは水虫にはなりません。白癬菌が付着した足を洗わずに放置すると、白癬菌が傷から侵入して増殖し、水虫を発症します。

足が触れるものから感染する

玄関マットやバスマット、トイレのスリッパ、畳や床など人の足が触れる部分であればどこからでも感染する可能性があります。そのため、脱衣所やプールなど様々な場所で感染する恐れがあります。

ジェルネイルや付け爪

白癬菌に感染している人が使用した付け爪やジェルネイルを使用すると、感染する可能性があります。

バスタオル

白癬菌に感染した部位を拭いたバスタオルを使用すると、感染する可能性があります。

べッド・座布団

ベッドや座布団にも角質が落ちているため、共用していると感染する可能性があります。

ペットから感染するケース

動物に感染する白癬菌もあるため、ペットから感染する場合があります。顔や首、腕などはペットの身体に触れやすいため、これらの部位が水虫になった場合はペットからの感染が疑われます。

症状別の原因

水虫には、様々な種類があります。それぞれ、どのような原因で発症するのかを確認していきましょう。

趾間型水虫の原因

白癬菌が足の指と指の間に感染することで、皮膚の剥がれやかゆみなどの症状を引き起こします。
趾間型水虫について、詳しくは症状別まとめ:趾間型水虫を参照してください。

小水疱型水虫の原因

紅色菌と趾間菌のどちらに感染しても引き起こされると考えられています。足先を締め付けるような靴を長時間履いたり、生まれつき足の指が太いために指と指の間が湿潤しやすかったりする人が発症しやすいです。
小水疱型水虫について、詳しくは症状別まとめ:小水疱型水虫を参照してください。

角質増殖型水虫の原因

足白癬(足水虫)の治療を受けずに放置すると、次第に足の角質が厚くなっていきます。そして、角質がひび割れを起こすようになります。
角質増殖型水虫について、詳しくは症状別まとめ:角質増殖型水虫を参照してください。

爪水虫の原因

爪水虫は、爪白癬ともいいます。爪の中に白癬菌が侵入して感染することで発症します。爪水虫について、詳しくは症状別まとめ:爪水虫を参照してください。

水虫が治らない原因・再発する原因

水虫は真菌の一種であるため、白癬菌が繁殖しにくい環境を作ることが大切です。治療を続けても、白癬菌が繁殖しやすい環境だと治癒が遅くなったり再発したりしてしまいます。

以下でよくあるケースを紹介するので、思い当たることがないかチェックして、治療の参考にして下さい。

完治前に治療をやめてしまう

白癬菌が皮膚の中から完全にいなくなるまで治療を続けなければ、再発する可能性があります。通院を面倒に感じて、完治前に治療をやめると再び水虫に苦しめられることになるので、医師の指示に従って完治するまで治療を続けましょう。

長時間靴を履いている

白癬菌は、15℃以上、湿度70%以上の環境で活発に増殖します。靴の中は湿度が95%以上ともいわれているため、長時間靴を履くことで白癬菌が増殖して水虫が治りにくくなります。

水虫薬を正しく塗れていない

水虫の治療には、主に外用薬が使用されます。その薬を患部に正しく塗ることができていないと、水虫がいつまで経っても治らないという状況に陥ります。また、症状が軽いからと言って部分的に塗らないでいると、そこで増殖した水虫が他の部位へと感染します。

自宅やよく行く場所に白癬菌がいる

自宅や頻繁に出入りする場所に白癬菌がいると、再発を繰り返す場合があります。水虫を発症している人の自宅などに出入りする際には、必ず靴下を履きましょう。角質が足に付着するのを防ぐことが大切です。

また、帰宅後は必ず足を洗いましょう。

免疫力の低下(ストレス・外食続き)

体内に真菌やウイルス、細菌などが侵入しても、免疫によって排除されます。しかし、免疫力が低下していると白癬菌を排除できず、繁殖を許してしまいます。免疫力の低下は疲労やストレス、栄養の偏りなどが原因で起こります。

また、外食続きで脂っこい食事ばかり摂っていると、血液がドロドロになって免疫力が低下します。外敵を排除する免疫細胞は血液に含まれているため、血液がドロドロになると患部に免疫細胞を届けることが難しくなり、白癬菌を発症しやすくなります。

 
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