水虫治療ハンドブックにようこそ

水虫治療ハンドブックでは、水虫に悩む方が適切な治療方法を選択できるよう、症状の解説から治し方まで、水虫の治療に役立つ情報を発信しています。また、再発防止のためのセルフケア情報も、随時お知らせしています。水虫は間違ったセルフケアを行っていると悪化してしまうことがあるので、まずは正しい知識を得ることから始めましょう。

水虫とはどんな病気ですか?

水虫とは、白癬菌という真菌(カビ)が皮膚に感染する病気で、皮膚糸状菌症に属します。白癬菌は、皮膚の一番外側にある角質層に常在していますが、それが増殖してしまうことによって水虫が発症します。

発症部位は足の底や側面、指の間など、角質が厚く、毛穴がない部分です。頭、体、股などにも発症しますが、足にできる足水虫が一番多く、通常「水虫」というと足水虫のことを指します。

発症率は男性の方が高くなっていますが、近年では女性の患者も増加しています。今では日本人の5人に1人が水虫にかかっているというデータが出ており、非常に身近な病気となっています。

水虫にはどんな原因で起こりますか?

水虫の大元の原因は、白癬菌(水虫菌)の増殖です。白癬菌は角質層の中にいる常在菌で、普段は水虫を引き起こさないのですが、高温多湿の環境では増殖して水虫を引き起こします。

白癬菌には伝染性があり、触れると感染する可能性があります。水虫は、バスマット、バスタオル、床、畳、ベッドなど、白癬菌と触れやすい場所から感染することが多くあります。ですから水虫は、白癬菌の増殖や感染の原因をよく知って、その原因を断つことによって、発症や再発を防ぐことができる病気です。

関連リンク:水虫にはどんな原因でなる?感染のきっかけと重症化のしくみ

水虫は女性や子供でもかかりますか?

水虫は男性に多いというイメージがありますが、最近では女性の水虫も増加しています。女性特有の原因として、通気性が悪いブーツやストッキングを履くこと、指の間隔がないような細いハイヒールを履くこと、爪水虫を発症している他人のネイルアイテムやマニキュアを使用したりすることなどが挙げられます。

水虫は大人だけではなく、子供にも発症することがあります。子供が発症しやすい水虫は、趾間型足水虫、小水疱型足水虫、そして、頭にできる「しらくも」です。親に水虫ができているからといって、それが子供に遺伝することはありませんが、「水虫になりやすい体質」というのは遺伝する場合があります。しかし、どれだけ水虫になりやすい体質であっても、白癬菌に感染する機会がなければ、水虫が発症することはありません。

関連リンク:女性も水虫になるの?妊婦の場合はどんな治療をしたらいい?

水虫は足以外でも起こる?水虫の症状を種類ごとに解説します

水虫の症状は様々ですが、代表的な症状としてかゆみがあります。水虫の原因は白癬菌の増殖ですが、白癬菌は角質層の中のケラチン(線維状のタンパク質)を栄養源としているため、角質を溶かし、その際に酵素を発生させます。この酵素がかゆみの原因です。

水虫の症状には、主に次のようなタイプがあります。

  • ジュクジュクして白くふやける湿ったタイプ
  • 小さな水ぶくれができた後、カサカサと薄皮がむけるタイプ
  • ガサガサ厚くなるタイプ

水虫はケラチンのある場所なら体のどこにでもできますので、足以外にも発症します。水虫はできた部位によって呼び名があり、足白癬(水虫)、股部白癬(いんきんたむし)、頭部白癬(しらくも)、爪白癬、手白癬、顔面白癬など、多くの種類があります。

その中でも足にできる水虫が一番多く見られます。足の水虫は大きく4つの種類に分類されており、趾間型水虫、小水疱型水虫、角質増殖型水虫、爪水虫と呼ばれています。

湿潤型と乾燥型に分かれる趾間型水虫

趾間型水虫は、指の間にできる水虫です。足の指の間は湿気が高くなりやすく、白癬菌が増殖しやすい環境なので、水虫が発症しやすい部位です。最近では、足先を締めつけて指の間隔がないようなハイヒールや通気性の悪いブーツを履く女性が増えていることから、男女問わず趾間型水虫の患者数が増えています。

趾間型水虫は、湿ってジュクジュクして強いかゆみを伴う湿潤型と、皮が剥がれて痛むようになる乾燥型に分類されます。

基本的に外用薬で治療をしますが、ヒビ割れがある場合は内服薬も併用します。正しい治療法で根気よく治療を続ければ、完治することが可能です。

関連リンク:趾間型水虫の症状と完治するまでの治療方法まとめ

水疱が手足に現れる小水疱型水虫

小水疱型水虫は、小さな水疱が手足に現れるタイプの水虫です。足の裏や側面、指の付け根などに小さな水疱が現れます。症状の進行が速く、進行するにつれて水疱の数が増加し、かゆみを伴います。

水疱が破れると雑菌が侵入して、化膿する恐れがあります。水疱を潰さないように注意しつつ、白癬菌を殺菌して増殖を抑える薬を使用します。基本的に外用薬で治療しますが、重症の場合や外用薬だけでは症状が改善しない場合には、内用薬の使用も検討されます。

関連リンク:小水疱型水虫の症状と完治するまでの治療方法まとめ

塗り薬では治せない角質増殖型水虫

角質増殖型水虫は、趾間型水虫や小水疱型水虫を治療せずに放置したり、再発を繰り返したりすることが原因で発症します。症状としては、足の裏が全体的に白っぽくなり、皮膚が厚くなります。表面はザラザラとしており、進行するとヒビ割れを起こすようになります。かゆみや水疱などの症状は現れないので、発症していることに気づきにくい水虫です。また、皮膚(角層)がボロボロと剥がれ落ちるため、人に伝染させてしまいやすいのも特徴です。

角質増殖型水虫は、足の裏の皮膚が厚くなっているため、外用薬では皮膚の内部の白癬菌にまで有効成分を届けることが困難です。ですから、内服薬を使った治療法が一般的となっています。治療期間は約2ヶ月~6ヶ月で、重症になればなるほど完治までに時間がかかります。

関連リンク:角質増殖型水虫の症状と完治するまでの治療方法まとめ

爪がボロボロになる爪水虫

爪にできる水虫は、爪白癬と呼ばれます。爪の中に白癬菌が侵入することが原因で発症します。足の爪にできることが多く、人に感染しやすい水虫です。かゆみや痛みなどの症状は現れにくいのですが、爪が濁って厚くなり、表面がボロボロになって、その周辺に炎症が起こります。

外用薬の使用では、爪の内部の白癬菌にまで有効成分を届けることは困難なので、一般的に内用薬を使用した治療法がとられます。治療期間には個人差がありますが、約4ヶ月~6ヶ月以上かかるケースが多く見られます。

関連リンク:爪水虫の治療の症状と完治するまでの治療方法まとめ

足以外の水虫

水虫は、皮膚の中の常在菌である白癬菌の増殖が原因で起こります。白癬菌はケラチンという皮膚の中の線維状のタンパク質を栄養源として増殖します。ですから、水虫は全身のどこにでもできる可能性があります。

手の水虫は手白癬と呼ばれ、足白癬と同じく、趾間型水虫、小水疱型水虫、角質増殖型水虫、爪水虫の4種類に分類されます。手白癬のほかにも、しらくも(頭の水虫)、いんきんたむし(股部の水虫)、ぜにたむし(体部の水虫)などの種類があります。部位を問わず、皮膚にムズムズするような違和感があったり、軽いかゆみやピリピリした感覚があった場合は、すぐに水虫の初期症状ではないかを疑いましょう。

関連リンク:水虫の症状を種類ごとに解説。あなたの水虫はどのタイプ?

水虫の治療を受けましょう

基本的に水虫は、早めに病院を受診し、適切な薬をきちんと塗れば完治できる病気です。しかし、早期治療をせず、放置しておくと悪化してしまい、なかなか治らない難治性になることがあります。

水虫は症状が治まったように見えても、皮膚の角質層には白癬菌が残ったままで再発を繰り返すことがあるため、医師の指示に従い、根気強くしっかりと治療を継続することが大切です。

完治を目指そう!水虫の治療法を紹介します

水虫の治療には、ラミシールやイトリゾールなどの外用薬や内服薬が使用されます。角質増殖型水虫や爪水虫など、水虫の種類によっては外用薬では効果が薄いものもありますので、その場合は内服薬が必要となります。症状によってはレーザー治療を受けることもできます。

間違ったセルフケアを行っていると、症状がどんどん進行してしまうことがあるので、まずは病院を受診することが大切です。水虫の治療法は、趾間型水虫、小水疱型水虫、角質増殖型水虫、爪水虫などによって異なります。症状別の詳しい治療法は、関連リンクをご覧ください。

関連リンク:水虫の治療方法にはどんなものがある?最新の治療法を症状ごとに解説

病院で受診して水虫を治療しよう!

水虫の治療を始める前に、まずは水虫菌(白癬菌)が本当にあるのかどうかを調べなければなりません。そのためには、皮膚科を受診する必要があります。病院では、外用薬や内服薬を用いる薬物療法や、レーザーを照射して白癬菌を死滅させるレーザー療法など、複数の治療が提供されています。病院で治療を受けて適切な薬を処方してもらうと、無駄のない最速の治療ができます。

治療費は完治するまでの通院期間によって大きく異なりますが、3ヶ月の通院で完治した場合、約30,000円の治療費がかかります。水虫の種類や症状の程度によって通院期間が異なり、足水虫は3か月程度、爪水虫は6か月以上と言われています。薬の効き目が今ひとつであったり、自己判断で勝手に治療を中断したりすると、通院期間を長くしてしまうこともあります。

関連リンク:水虫を病院(皮膚科)で治療しよう

水虫の薬で治療を始めよう!

水虫の薬は、大きく分けて外用薬と内用薬に分類されます。外用薬にはクリームや軟膏があり、内服薬には病院で処方される飲み薬などがあります。外用薬には市販薬もありますが、内服薬は通常は病院での処方薬になります。

クリーム・軟膏などの外用薬は、有効成分が患部に長時間留まり、皮膚に浸透することで白癬菌の殺菌を行います。症状が改善した後も、週に一度のペースで使用を続けると白癬菌の増殖を防ぐことができます。

飲み薬などの内服薬は、外用薬だけでは治すことが難しい角質増殖型水虫や爪水虫などに使用されます。内服薬は通常は処方薬であるため、病院で受診をし、医師に処方してもらうことで入手が可能になります。しかし、最近はネット通販を利用して購入することもできるようになりました。

市販薬は処方薬と比べると効果が低くなっていますが、正しい用法を守れば症状の改善が期待できます。しかし、薬剤の浸透力が十分ではないため、爪水虫や角質増殖型水虫には効果が薄く、完治は望めません。

関連リンク:水虫の治療薬にはどんなものがある?あなたの水虫をコレで治そう

水虫対策をしよう!おすすめ予防法やセルフケアはこちらです

水虫の治療期間は一般的に長いですが、病院で治療を受けつつ、自宅でセルフケアを行うことによって、完治までの期間を短縮することができると言われています。

水虫の予防法やセルフケアのポイントは、足を乾燥させることと清潔に保つこと、というこの2点に集約されます。具体的には、通気性の良い靴を履く、帰宅後に足を洗う、毎日同じ靴を履かない、足をよく乾燥させてからくつ下を履く、まめに床掃除をする、などのことを実行すると、白癬菌が増殖しにくい環境を作り出すことができます。

民間療法にも様々なものがありますが、間違った民間療法を続けていると水虫の悪化を招くこともあります。もし民間療法を試すにしても、事前に専門医の診断を受けることをおすすめします。水虫に似た病気であることも考えられるので、自己判断で薬を塗るのは危険です。例えば、ステロイド剤を水虫に塗ると、かえって悪化することがあります。詳しい予防法やセルフケアについては、関連リンクをご覧ください。

関連リンク:水虫の予防は可能です!おすすめの方法を教えます。

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